呼吸器・アレルギー内科学 横山彰仁
研修医のみなさん、前期研修は実りあるものになっていますか?色々な研修を通じて、希望の分野、将来の医師像もおぼろげながら見えてきたことだと思います。前期研修終了後、希望の選択肢の中から、これから進む分野を決める必要があるわけですが、呼吸器分野を考えているならば是非、当科の門を叩いてください。
「大学医局」に違和感を覚える方もいるかもしれません。しかし、現状では、医局主導でやらねばならないことがたくさんあります。最近では、厚労省も従来の医局システムの重要性を再認識しているようです。医局システムのよさは、医師のキャリア形成にも発揮されてきたことを忘れてはなりません。縁あって高知で研修している皆さんには、何科でも高知大学に入局して、皆さんの力で高知大学をさらに発展させてほしいと思います。
さて、呼吸器科の医師の不足は高知県にとどまらず全国的な問題ですので、呼吸器分野を考えている皆さんは是非一度来てほしいと思います。
後期研修とは、目標あるいは将来像を見据え、それを達成するためのキャリア形成の初期段階であると、我々は考えています。まさに、「Not for four (4) years but forty (40) years」(スタンフォード大学)です。初期段階ではありますが、この4年は今後の40年のためにあるものと認識する必要があります。そのような考えのもとに、皆さんの目標を達成するためのキャリア形成を意識して、後期研修をオーダーメードで組み立てていきます。そして将来、皆さんとともに、臨床に即した新しい血液学、呼吸器病学を作りたいと願っています。是非、一緒にやりましょう !
MEDICAL INTERN
広島県立病院・広島市民病院など広島大学分子内科関連施設
高知県で非常に不足している呼吸器、アレルギー領域の専門医を効率的に取得することをめざす内科専門医プログラムである。プログラムは極めてフレキシブルであり個々人の目標と希望あるいは事情にあわせて個別化したプログラムを作ることができる。また、がん薬物治療あるいはアレルギー領域の専門医を併せてめざすことも可能である。
まずは最初の3年間の研修により内科専門医を取得し、合わせて内科サブ領域専門医の取得を目指す。サブ領域を主として活躍したい場合はスーパー専門医を目標として、内科研修に連動してサブ領域を研修し、初期研修後4年でサブ領域専門医も取得し、さらに国内外への留学も含めて計画する。一方幅広い内科領域(内科指導医)を取得する場合は新しい総合内科専門医取得を目標としたり、総合診療専門医とのダブルボードを目標とすることもできる。
CAREER PATH
卒業年数 | 研修施設名 | 診療以外のキャリア | 償還期間・消化年数 | |
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1年 | 高知県下の研修病院 | 1年 | ||
2年 | 2年 | |||
3年 | 高知大学 | 3年 | ||
4年 |
あき総合病院、 土佐市民病院、 幡多けんみん病院 のいずれか |
高知大学 ※1 | 5年 | |
5年 | ||||
6年 | 高知大学 | 6年 | ||
7年 |
あき総合病院、 土佐市民病院、 野市中央病院、 幡多けんみん病院など |
高知大学、 高知医療センター、 近森病院※2 |
9年 | |
8年 | ||||
9年 | ||||
10年 |
診療あるいは研究のため、 国内・国外 留学(希望者) |
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11年 | ||||
12年 |
高知大学病院・・またはあき総合病院、 幡多けんみん病院、近森病院、 高知医療センターなどの専門医として勤務 |
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13年 | ||||
14年 | ||||
15年 | ||||
16年 | ||||
17年 |
※1 1~2年間は高知市・南国市外での研修を確保する(本人希望や医局の状況にあわせて)。
※2 1.5~2.5年は高知市・南国市外での研修を確保する(本人希望や医局の状況にあわせて)。
当科では定期的に講演会・セミナー等を開催しています。