ご挨拶と当科の歴史 GREETINGS & HISTORY

GREETINGS ご挨拶

呼吸器・アレルギー内科学 上月 稔幸

HAPPINESS

高知大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学講座のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 2024年12月より、第二代教授を拝命いたしました上月稔幸です。何卒よろしくお願い申し上げます。当教室の歴史と方針についてご説明させて頂きます。

当教室の歴史

当教室は、1981年に開設された第三内科(血液・呼吸器・感染症内科)を源流としています。第三内科時代には、初代教授の三好勇夫教授、第二代教授の田口博國教授、第三代教授の横山彰仁教授のもと、呼吸器学・アレルギー学に加え、血液内科学の診療・研究・教育が行われていました。2019年6月に急速に進化・高度化する医療・医学に対応するため、呼吸器・アレルギー内科学講座と血液内科学講座に分かれ、横山彰仁教授が呼吸器・アレルギー内科学講座の初代教授に就任し、呼吸器学・アレルギー学の発展に尽力してまいりました。

ミッション

人を育み、知を創り、地域医療に貢献する。

教育について

世の中はAIの導入や自動化が進む方向へと向かっていますが、医療の本質はあくまで患者中心です。AIや自動化は医療者の負担軽減に寄与するかもしれませんが、患者の気持ちに寄り添うことができるのは、やはり人です。そのため、患者に寄り添える優れた医療人の育成を最も重視し、多様性を尊重し、個々の価値観を大切にしながら、職位や職種を問わず自由に議論ができる風通しのよい教室運営を目指してまいります。また、高知県は坂本龍馬や板垣退助といった歴史の転換点となる偉人を数多く輩出してきた地でもあります。当教室からも高知県のみならず世界で活躍できる人財の育成を目指したいと考えています。

研究について

当教室では、これまでも肺癌、気管支喘息、間質性肺炎などの呼吸器疾患やアレルギー疾患の病態解明、新規治療法の開発、予防医学に取り組んできました。研究は、必ずしも想定どおりの結果になるとは限りません。しかし、Positiveな結果であっても、Negativeな結果であっても、すべての研究は未来の医療に役立ちます。そのため、失敗を恐れず新しい価値を創造することをモットーに、医学の発展に貢献できるエビデンスの創出に努めてまいります。

診療について

呼吸器内科は、咳や風邪症候群といった一般的な疾患から、肺癌や間質性肺炎のような高度な専門性を要する疾患まで幅広く対応する診療科です。さらに、急性疾患から慢性疾患までを診ることが求められ、老若男女を問わず必要とされる「真の内科」といえる分野です。しかしながら、全国的に見ても呼吸器内科医は十分に確保されているとは言えません。そのため、大学においては県内の呼吸器診療の砦として専門性を保ちながら、地域医療機関や基幹病院と密に連携し均てん化のバランスを図りつつ、高知県内の呼吸器内科診療の充実を目指し、地域の皆様に安心していただける診療体制を構築していきたいと考えています。

最後に

呼吸器疾患・アレルギー疾患に悩む患者さんを助けたいという思いを持つ医学部生や卒業生の皆さん、ぜひ一度教室に足を運んでください。共に学び、成長し、医療の未来を一緒に築いていきましょう。
皆様とお会いできることを楽しみにしております。

高知大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学講座
教授 上月 稔幸

HISTORY 当科の歴史